甲状腺機能亢進症~甲状腺ホルモンをコントロールすることの難しさ
2016年 02月 18日
( 回転する寿司屋 / 兵庫県 加古川市 )
僕がバセドウ病と診断されて1年弱だけれども、バセドウ病になっていたのはもっと前からだと思う。病院に通うようになり、メルカゾールというお薬を処方され、ありがたいことに何の副作用も今のところ現れず薬物治療という方法でここまで来ている。始めの頃は、1日6錠飲んでいたものが今では1日3錠にまで減った。薬の量が減るというのは、甲状腺機能亢進症という病気が良くなってきたと判断出来るはずなんだけれど、この病気の特徴か自覚症状が感じられない。ただ、体重は増加しポコリと腹が出始め、これが健康だというのかどうかは疑問だ。
前回の診察では、ALTというアルカリフォスファターゼの値が高値だというので、散々検査されたのだけれど、どれもこれも甲状腺機能亢進症のせいでしょうということで片付けられた。今回の血液検査で、薬が効きすぎているなーということで、1日3錠から2錠に減った。「こんなに何回も減るってケースは珍しいな」と、検査の詳細情報を観ながら先生が唸る。いや、ホントは薬が効きすぎて、バセドウ病とは真逆の橋本病に振ってきてるんじゃないの?という感じでもいい数値。
このメルカゾールという薬は、すぐに効くものではなく時間差があるのだという。そう、ジャンボジェット機をマニュアル操作した時(*1)のように、機体が反応するまでにタイムラグが生じるそういう感覚。軌道が動き始めたらほんの少しの先の軌跡を見据えて早め早めに操縦桿を動かさないと、取り返しのつかない方向へ飛んでいってしまう、まるでジャンボジェット機の操縦みたい。僕は、医者では無いので、血液検査の詳細結果を見て「いっそのこと、一日1錠にしてみません?」なんて口出しをするわけもなく、じっと先生の判断に委ねた。その結果が、1日2錠というわけだ。コロコロ変わる血液検査の数値に余談を許さない状況がつづくが、63日後の血液検査でその先の指針が決まる。その繰り返しで、まもなく一年がやってこようとしている。
(*1)僕は、ジャンボジェット機のパイロットでもなんでもないです。
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