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生後9ヶ月で、先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)の手術

先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)の手術 当日




朝は8時前まで、爆睡のレナ子を無理やり1時間も早く
起こして、朝、7時に離乳食を食べさせる。
朝はさっぱりお粥に、ヨーグルト、ミルクを120cc
飲んでここから絶食がスタートする。



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8時に車に乗せて、病院へ。





病院に着いて、さっそく悲劇が・・・。




「なんか、臭くない?」




「うんこ してる~」




しかも、超大量で、ワタシの長袖シャツの袖をも染める。
もちろんレナ子の着てるロンパース型の服も染まって、
悪臭がオムツ換えのスペースに漂う。
真夏のようなサーフボードの描かれた Tシャツ姿。
レナ子も、ロンパースを脱がされ肌着とオムツ姿に。
こんな格好で、すでに大勢の人が集まる「小児外科」の待合へ。




体温を計り、身長・体重を計測するために、裸にするのには楽。
しかし、異様な雰囲気をいち早く察するレナ子はすでに、
マックスに泣いている。嗚咽して、食べたものを全て吐き出さないか
それを心配するほど。




続いて、「小児外来」に通され、手術する耳の位置を確認。
水性マジックで、印入れてるだけなのに、嗚咽しながら泣く
レナ子。まわりが心配しだす。




「ぼくちゃん、泣いてたねぇ~」



「あわわ・・・。お、女の子なんですけどね」



「あ~、ごめんごめん、、元気に泣いてたから僕ちゃんかと思った」



シクシク、と余韻が続くレナ子。周りには、ぐったりした子も大勢いる。



「それで、僕ちゃんは、どこが悪いの~?」



「わ・わ・わ・・・。女の子なんです・・・」




白い肌着姿で、赤い短パンツ姿のレナ子。
確かに、「はなかっぱ」に似ているのだけれど・・・。




そうこうしていると、看護師さんに病棟に案内される。
「小児病棟」 常に 満床の状態だとか。1泊2日の手術。
朝10時に入ると、明日朝10時までには出て行ってください。
昨日入院した近くのベッドの患者さんも、慌しく退院をしてゆく。




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12時ちょうどからの手術ということもあり、ベッドで手術衣に
着替えさせる。若い美人の2人組みがやってきたと思えば、
麻酔科の先生だった。全身麻酔の仕方。口にチューブを差込んで、
酸素を供給すること。低酸素脳症などの最悪の事態なども含め、
説明を受ける。



「泣くと、吐くまで泣くんです」



「意識がなくなってからするので、大丈夫ですよ」




主治医の先生からは、手術の進め方の説明。
切って、袋を出して、綴じる。
1時間程度の比較的「簡単」な手術だという。




ワタシらが、心配してることは、レナ子は泣くと吐くまで泣く
ということ。全身麻酔からさめるときに、窒息したパンダのよう
にならないかというのが心配で、そのことを告げる。





「吐くまで泣くんですね」




要注意人物としてチェックされる。




同意書にサインをして、PHSの貸出し票にもサインをする。




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12時前、ワタシの抱っこのまま手術室へ。



12時ちょうど。



手術室の前室で麻酔科の先生へ抱っこのバトン。
恐れるように泣くレナ子。言葉は喋られないけど、
「いやや~」「いやや~」といってるのがわかる、明らかに
いつもとは違う泣き方。心が痛む。



PHSを持たされ、手術室の前で待機。



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「家族控え室」なるものがあるのだけれど、気になって
しょうがない。手術室の扉の椅子に腰掛て待つ。
13時を過ぎても、PHSの呼び出し音が鳴らない。



「大丈夫かなぁ」



ましゃ子と心配しながら、長いすに座って時計を眺める。



1時間を20分ほど過ぎたころ、ピピピとPHSがなる。
どこを押していいのか解らないワタシ。ましゃ子に「通話」
ボタンを押してもらう。




「無事に終わりました」




主治医の先生が出てきてくれ、家族説明室で、レナ子の耳から
取れたモノを見せてくれる。入り口の穴は小さかったけど、
中で相当大きくなっていて、破れもせずにキレイに取れたので、
再発の危険もないでしょう ということ。



麻酔から醒ましてますから、と一旦外にだされるが、すぐに
呼ばれ手術室の前室へ。泣き叫ぶレナ子。




点滴の管が、足に通され、グッタリしてるレナ子。
でも、必死で泣いている。抱っこしてやると、そのダルさが
伝わってくる。泣く声が枯れていた。



抱っこしたまま、病室へと戻る。




廊下を泣き声が響き渡る。




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足をバタバタさせて暴れてみたり、身体を仰け反ってみたり、
レナ子の辛さが抱っこ越しにわかる。




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1時間くらいすると、落ち着いて寝てくれた。




夕方起きて、夕食の離乳食に出た お粥は7分程度食べる。
しかし、哺乳瓶のミルクを口にしない。ストローマグに入れた
お茶も口にしない。顔を背けて嫌がる。




病院で提供されるミルクは味が違うから?




お茶もかなぁ~?




なんて最初は思っていたのだけれど、その日は結局ミルクを
飲むことなく20時には寝てしまう。
ましゃ子がレナ子とお泊りで、ワタシは、レナ子の食事の時に
大量に漏らされたオシッコがズボンを染めて、今晩は家へ。





翌朝、徐々に元気が戻ってきたレナ子だけれど、相変わらず
ミルクとお茶は拒否する。家から、こっそりもってきた
「ベビーダノン」のヨーグルトは完食するのに。飲み物を受付
ようとしない。




主治医の先生の検診が9時過ぎにあって、「退院してもいいです」
ということに。




家に帰ると、一通り部屋中のものを確認しながら散らかすレナ子。




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元気は取戻した様子で、一安心なのだけれど、椿鬼奴的に枯れた声
と、ミルクとお茶を拒否される。




「味じゃないぞ、これは」




てっきり、味が違うから飲まないと思っていたミルクやお茶。
家に帰ってきても同じ状況なのだから、これは心配。




試しに、コップにお茶を入れてあげてみた。




コップで飲むのは初めてなんだけれど、口をつけてゴクゴクと
飲んでいるレナ子。






哺乳瓶の先と、ストローの先が 嫌なんだということに気が付く。





たしか、麻酔科の先生が言っていた、口の中にチューブを入れて
酸素を送るって。手術がトラウマになったのかなぁ・・。
結局、この日も一日ミルクを口にしなかったレナ子。
お茶はコップで飲めるのですけど・・・。





いったい、手術室で何があったの?
by saibara31 | 2010-10-17 07:40 | NOKIAな日々

FUJIFILM X100T で撮った写真ブログ&兵庫及びその周辺まち歩きと、デミオ15MBで行くドライブ日記。  * このページはリンクフリーです。


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