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FUJIFILM X100T








「どうやったら、徒競走一位になれる?」








運動会の前の日に、韓国のりを巻いたご飯を頬張りながら僕に訊いてくる。








「息せんと、走ったら?」








「プールみたいに? あーそっか」








わかったのかわからなかったのか、僕のいい加減なアドバイスを真に受けていた。









瞬足という名の靴を履いているが、足はそんなに速くないと思う。去年も、最下位争いの結果かろうじてブービーをゲットしたという感じだったのだ。今年の運動会は、いつも一番の子が居るグループ。「イン、付けろよ」と追加のアドバイスをおくったが、直線の50メートル走だと訊いて「転けんかったら、ええわ」と娘を送り出した。









スタートで抜け出した瞬間「よし出た」と叫んだ。








そのままハナを奪いトップで、残り25メートル。








後続に迫られるも、残り5メートルで再び加速「そのまま、そのまま」と叫んだところがゴールだった。








見事に一位になっていた。








「1着になったら、なんでも買ったろうって、約束してん」








後ろで観ていた妻に近づくと、「信じられない」という顔をしてそう呟いていた。








「何買ってくれるん?」








ブレイブボードをねだる気満々の娘が、ニコニコしながら帰ってきた。




















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by saibara31 | 2017-05-28 21:57 | あなた天使ちゃん | Comments(0)
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FUJIFILM X100T







妻が彼女だった頃から、僕のクルマは一貫して「ハイオク仕様車」。”FORD KA”と”VW POLO”と乗ってきて、そして現在マツダデミオ15MB。「レギュラー」であろうが、「ハイオク」であろうが違いの分からない妻には、ガソリンの種別にさえ大して文句も言わない。








毎年5月に納める自動車税も「34,500円」という金額で一貫しているし、「そんなもんだ」と思ってくれているおかげで滞りなく支払い済みである。リアガラスに楕円形のシールが貼ってあるクルマには、どんなご利益があるのかはよく知らない。僕も時には宇宙人みたいになって、分からないフリをして両手を広げる。








POLOさんの頃は、380Kmくらい走るともう残りのガソリンが少なくなっていたため、月に2度のペースで給油していた。その度ごと、妻は僕に銀行の封筒に入った五千円をくれている。いつしか、それが我が家のルーティン。








マツダデミオにして驚いたことは、その燃費の良さだ。少しくらいアクティブに走っていても、POLOさんの時の倍はサラッと走ってくれる。









月に1回給油していれば、良いペースだというのに、今月2回目のガソリン代と書かれた封筒がテーブルに置かれていた。








封筒から抜き取った五千円を静かに財布に忍ばせて、僕は死んだふりをする。



















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by saibara31 | 2017-05-27 21:07 | デミオ 15MB | Comments(2)
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FUJIFILM X100T








僕は、最近になってようやく、カメラに動画機能が付いていることを少しだけ理解した。



















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by saibara31 | 2017-05-26 21:42 | カメラと写真 | Comments(0)

ウォッカ

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FUJIFILM X100T







「スミノフって何よ?」








細切りキャベツと胡瓜のサラダに四苦八苦していた僕に、妻が唐突に言ってきた。あーこの中にカツオのタタキなんかが混ざっていたら最高なのになぁなんて心の中で想像しながら、乱雑に切られた胡瓜に箸を刺す。








「スミノフ? ロッテに入った新外国人選手やろ」








「ふ~ん」








青じそドレッシングの掛かった胡瓜をポリポリ齧りながら、ちらりと妻の顔を覗いた。














僕がタタキにされる日が、いつかやってきそうだ。




















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by saibara31 | 2017-05-19 20:15 | あなた天使ちゃん | Comments(4)

冤罪

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FUJIFILM X100T








妻と娘が、テレビのある部屋で言い争っている声が聞こえてくる。








僕は聞こえないふりをして、炭酸ガスが溶け出した緑色の湯船に唇まで浸かる。








指先がシワシワになった頃、折り戸が開いた向こう側に娘が立っていたので、僕はタオルを持ってノロリと浴室を出た。








「おい、あと2ミリでメタボ!」








バラエティー番組を観ていた妻が、突然目線を僕に向けていきなりそんな風に呼びつける。








「べっぴんの子と一緒に美味しいモン食べに行ってるから、そんな腹になっとるって? だから、お金無いお金無いって?」







娘が置いていった作り話のおかげで、タオルを頭に乗せた僕はハダカで集中砲火を浴びている。


















べっぴんの子と一緒に食事に行けるのなら、僕はムリしてでも痩せている。























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by saibara31 | 2017-05-18 20:38 | あなた天使ちゃん | Comments(4)

マザーズデー


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FUJIFILM X100T







娘とふたりで夕食を摂るために出掛けた。








「何がいい?」








こういう質問のしかたでは具体的なお店を指定されるおそれがあるので、ビュッフェスタイルのお店でお茶を濁す。少食の小学生を連れているのに、それなりの金額に愕然とした。








「1000円分は食べろよ」








向かい側のソファー席に踏ん反り返る娘に指示をおくった。野菜中心に取るのは、とてもいい心掛けだ。こうして、娘と向かい合って外食をしていると、学校のこととか友達のことやらをよく喋ってくれる。それを、「ふんふん」と聞きながら、僕は脂っこいものにフォークを突き刺し一気に齧りつく。デザートに辿り着くころには、動くのが困難なほどの満腹感に充たされていた。








今日は、電池が増えたX100Tを首からぶら下げているので、死ぬほど写真を撮ってやろうと人差し指をいつでもシャッターに添えている。








「明日、母の日やから、ママに何か買ってあげよう」








いつも行かないちょこっとお洒落なお店で、娘とショッピングを楽しんだ。


















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by saibara31 | 2017-05-13 21:50 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

全然見ていない

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FUJIFILM X100T







FUJIFILM X100T  「T」だけ赤く刻印されている。3代目を表す「サード」という意味だ。 カメラ上部には、電源ボタンとシャッタースピードダイヤル、そして±3EV分の露出ダイヤルと、「Fn」ボタン。外付けのフラッシュを差し込むスロットもある。








背面パネルには、僕が押したことのないボタンが2つある。








「AEL  AFL」のボタン。オートフォーカスを使わないので、未だに何スルボタンか把握していない。








「VIEW MODE」のボタン。”LCD ONLY”、”VIEWFINDER + アイセンサー”、 ”アイセンサー”、”VIEWFINDER ONLY”に押すたびに切り替わるらしい。








”突然、カメラの起動が遅くなった”









と電池のせいにして、大騒ぎしていた起動しない原因を発見してしまった。何かの拍子に、そのボタンを触ってしまったらしく、”VIEWFINDER + アイセンサー”のモードになっていたというわけ。電源を入れたあと、ファインダーに目を近づけないと、白い線が浮かび上がらなかった原因がココにあった。








”VIEWFINDER ONLY”に戻すと、僕の知っている「X100T」の挙動に戻って一安心した。









「ポストにこんなん入っとったで」








猫ちゃんメール便で、オンライン購入した新しい電池が届いていた。あたらしい3つ目の電池に僕は「T」と名付けた。



















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by saibara31 | 2017-05-12 21:38 | カメラと写真 | Comments(2)
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FUJIFILM X100T







時代が追いかけてくると思っていた80年代。実際に追いかけられてたのかどうか分からないが、近頃では、毎日が過ぎるのだけが早くなったと思う。








「それ、騙されてるんやわ。アホや」








顔に出来た吹き出物を、何かの薬を付けた綿棒でソロリと押さえながら鏡の向こうから僕を睨む。








先日オンライン購入した、カメラの電池が一つ6,000円近くすると妻に言ったら、「電池が、そんなするかいな」ときたもんだ。X100Tに入れる高額な電池が、「ポイント」という日本の新しい通貨のおかげで、一つ6,000円位が「500円」くらいになって自慢気に話したのだ。








「電池やで。はじめから500円やねんって。そう言って騙されてるねんって」








何が正しくて、何が間違っているのかわからなくなってきた。もしかしたら、僕だけアノ時代に取り残されているんじゃないかと思った。


















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by saibara31 | 2017-05-11 20:24 | カメラと写真 | Comments(0)


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FUJIFILM X100T







タブレットのOSを、Android 7.0 Nougat(ヌガー)したら、2画面でアプリケーションが使えるようになった。(対応されているアプリケーションに限るけれど)








15MBデミオにタブレットをセットして、「Android Auto」を左画面、「Yahoo!ナビ」を右画面で使っている。








「Android Auto」は音声操作だけで使えるアプリケーション。電話を掛けたり、メールを送ったり、ナビを設定したり、音楽を再生したり、インターネット検索がすべて音声だけで操作できる運転中にはありがたいアプリケーション。僕は、娘に「帰るよ」メールをこれで送信している。返信されてきたメールは、読み上げ機能があるから、未来のクルマに乗っている気分にもなる。








「Yahoo!ナビ」については、着せ替えボイスというのがあって、「アイドル」が設定できるというので迷わずコレで。











道案内をアイドルにしてもらうのだけれど、結構頻繁に喋るものだから、「OK! Google」のあとに喋られると「Android Auto」が反応するという不具合もご愛嬌。








「パパは、また若い女の子に道案内してもらってるで」








火種になるような事を、風呂場で娘が妻にチクっていた。











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by saibara31 | 2017-05-10 20:00 | デミオ 15MB | Comments(2)
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FUJIFILM X100T







フジフイルムさんのX100Tというカメラを使い始めて2年2ヶ月になる。ゆるく盛り上がったボディに中指と薬指を添え、親指を支点にしてカメラ本体を持つ。浮いた人差し指は、電源ボタンの微かな突起に触れている。「あっ」と思った瞬間には、電源を入れ左手でピントリングを回している。








先日の日曜日、カメラの起動速度が異常に遅くなっているのに驚いた。








電源ONにしてから、フレームに白いラインが浮かび上がるまでに数秒間。OVFも、EVFでも、OVF+EVFでも起動するまでに、数秒間かかるようになっている。スナップカメラとしては、致命傷なこの症状。そろそろ、電池の寿命なのかなと、新しい電池をオンライン購入してみた。








それでも、ダメだったら。








久しぶりの大阪行きだなぁ。









「鰻食べに行こうな」








妻の頭にはどういうわけか、「大阪」=「うなぎ」 という方程式があるらしい。「うん、行こ行こ」 娘もその気になっている。















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by saibara31 | 2017-05-09 22:10 | カメラと写真 | Comments(2)

FUJIFILM X100T で撮った写真ブログ&兵庫及びその周辺まち歩きと、デミオ15MBで行くドライブ日記。 (2015年3月19日以降のブログの写真から Fujifilm X100Tで撮っています。2017年4月2日以降のクルマは マツダ 15MBデミオ ”DJLFS”です。) * このページはリンクフリーです。


by saibara31