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模倣

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FUJIFILM X100T







昨日強かった娘が、今日は平凡な手を連打する。訊けば、今日2つも自分にとって最悪な事があったのだそうだ。妻がバザーで買ってきた小さいテニスラケットを開けることが許可されなかったこと。もう一つは、学校で何かのテストに合格できなかったということらしい。






「パパ、強くなったな」







隅を支配する白石を見て娘がいう。僕だって暇さえあれば、プロ棋士の碁を観ているのだ。若手棋士から、四天王と呼ばれる棋士から、最近では巨匠と呼ばれた棋士の碁まで、娘に負けるのも癪なので勉強に余念がない。そのなかでも、娘が好きな井山裕太棋士は、常に100パーセンの手を打つ姿勢だから世界と闘う強さの碁に魅せられる。






「イヤマくんの碁でも観て勉強しとき」






娘が熱をだして家に籠っていた先週の日曜日。僕が言った通り、井山棋士の碁を観ていたらしい。







「イヤマくんの真似して打ったろか?」






隅三々に、僕が白石を打ち込んだ時に娘が言ってきた。ちょっと対局をみただけで、もう井山棋士の碁を娘は盗んだのかと僕は慌てた。







ちょっと考えるフリして、すっと手を伸ばして黒石をカチンと置いた。瞬間、しまったという顔をして天井を見上げながら少しだけ首を傾げる。







「それ、イヤマくんのモノマネやん」







棋士にはそれぞれ癖というのがあって、別に悪い手を打ったわけでもないのに、「置かされた」というまずい顔をして天を見上げる井山棋士の特徴をうまく真似していた娘にちょっと笑ってしまった。







手を盗めって・・・。

















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by saibara31 | 2016-10-31 21:24 | 女流棋士への道 | Comments(2)

一局

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FUJIFILM X100T







先週、風邪気味だったというのと、打てば毎回僕に負け続けていたというのも重なってか、少し囲碁から遠ざかっていた娘。僕はそれを咎める事もなく、娘の自由にさせていた。







囲碁教室の無い日曜日だったので、気分転換に神戸までドライブしてハロウィンイベントでも観に行かないかと娘を誘った。







囲碁から遠ざかっているとは言うものの、彼女なりに気にはなっているらしく、神戸までの車中で「ヒカルの碁」という囲碁を題材にしたアニメの続きを観るのだという。内容を簡単に説明すると、囲碁なんて全く知らない主人公の小学6年生の男の子が、プロ棋士を目指すというストーリー。もちろん、漫画的要素が盛り込まれているから、子供から大人まで楽しめるようにできている。何なら囲碁を知らなくても楽しめる。







30分番組を2本半分観たら、神戸に到着した。神戸では、16時近くまで元町近辺でハロウィン気分を楽しませてもらった。







家までの帰り道で「ヒカルの碁」3本分を見終えた頃には、主人公のヒカル君は中学1年生になっていた。







「しんどいの?」







帰り道に2本分観た辺りで、助手席に乗る娘の様子が可怪しい。拗ねるように黙りこんで、身体を斜めにして画面に見入っている。風邪でもぶり返したのかと心配になって、着ていた上着をそっと掛けてやった。家までもうすぐというところで、「トイレ」だっていうものだから、慌ててコンビニに立ち寄った。







「家に帰ったら、囲碁打ちたい」







トイレから戻ってきた娘がニコりともせず、真剣な顔で僕に言ってきた。







「お風呂上がってからな」







お風呂から上がると、大好きな日曜日18時台に放送している歳のとらないアニメには目もくれず、娘と囲碁を打った。先週は、好きなだけ置き石させても僕が勝っていたのに、今日は置き石は要らない互い先でやろうと挑戦的だ。自分の形勢が悪くなっても、もう拗ねるような仕草をしなくなった。逆転出来る場所を模索している。








僕は、1目半差で娘に負けた。







「秀策の手や」







対局後にポツリと言う娘の顔に、笑顔が戻った。







娘の闘志を引き戻させた「ヒカルの碁」ってアニメは凄いなと感動した。そして僕は、今日観た話の続きが気になって仕方がない。




















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by saibara31 | 2016-10-30 22:15 | 女流棋士への道 | Comments(0)

策略

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FUJIFILM X100T







仕事を終えて家に帰り早々に着替えを済ませた僕は、壁とテーブルとの隙間が55センチしかない名ばかりの上座へと腰を下ろす。







「パパは、来週の水曜日まで何もしなくていいよ。全部、私がするから、どうぞ座ってて。」







どんぶりほどの茶碗に、器用にご飯をよそって娘が持ってきてくれる。突然の王様対応に、「なんで?」と軽く訊いてみた。10月に誕生日があって、そのときに王様になったばかりだというのに、今月2回目のスペシャルな待遇に背中がムズムズと痒くなった。







「ハロウィンだからだよ。」







ハロウィンって、そんなイベントやったっけかなと、娘が持ってきたおでんの大根に辛子を多めに塗りたくった。







「おでんやったら、チューハイとか呑みたくなるわー」







独り言を天に向かって呟くと、ハイハイどうぞとチューハイを持ってくる娘。「欲しいものあったら、言ってね。私が全部取ってくるから。」プルトップを上げて一口啜り、大根をかぶり付く僕の横顔をニコニコしながら観ている。熱いおでんと冷えたチューハイが、胃に染みる。







「神か。」







僕は単純に、そう思った。










娘が寝てから、机の上に一枚のプリントがクリアファイルに挟まれているのを見つけた。







「かぞくのしごとをしらべましょう」とタイトルがある。







項目に、「そうじ」「せんたく  ようふくのせいり」「じょくじのしたく かたづけ」「おふろをわかす」「かいもの」「いえのしゅうり」「ごみすて」なんてあって、いつもしていると赤、ときどきなら青、何度かするなら緑、しないと黄色の色を塗るらしい。「わたし」の欄と「おかあさん」の欄と最後に「おとうさん」の欄というのがあって、私の欄には「ごみすて」が黄色で塗っている以外、すべて赤か青か緑で塗られていた。







宿題で提出日が、来週の水曜日だと書いてある。







僕は「王様」になったのではなくて、おとうさんの欄をすべて黄色で塗りつぶそうという娘の仕掛けたトラップだと気づき、酔いから一気に現実に引き戻され、こたつに首まで入っているというのに訳が分からずブルブル震えた。



















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by saibara31 | 2016-10-28 20:22 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

冬の到来

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朝、POLOさんに乗り込んで、イグニッションを回す。







エンジンが目を覚まし、暫くするとピーという甲高い音とともに水温計のマークをした赤い警告灯が点滅を始めた。







冬の訪れを教えてくれる僕のPOLOだけの(*1)便利な機能。















(*1) ちなみにリザーバータンクに水をMAX以上に足すとこの症状は出ません。 












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by saibara31 | 2016-10-27 21:13 | VW POLO 9N後期 | Comments(0)
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FUJIFILM X100T







2015年の3月に、フジフイルムのカメラX100Tを手にしてから今まで、「AF-C」というのを使ったことがない。







AF-CとはコンティニュアスAFと呼び、オートフォーカスで半押ししている間中、ピントを合わせ続けるというのだそうだ。この設定にしていると、奇妙な電子音が唸り続けているものだから、怖くなって今まで殆ど触ったことがない。







こどものように動く被写体には、AF-Cが向いているらしい。と、訊いたもので、オートフォーカスについて、あらためて説明書を見なおした。すると、オートフォーカスについて知らないことだらけだという事に、愕然とした。






シャッタータイミングを重視したレリーズ優先と、ピントが合わないとシャッターがおりないフォーカス優先があるらしい。







オートエリアなんて機能があったことすら知らなかった。







プリAFとか、もうこの辺まできたら、オートフォーカスなんてもうどうでもいいやとすべて投げ出したくなった。







いや、もしかしたらオートフォーカスだけで、あと2年くらいは楽しめるカメラなのかもしれないと思った。


















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by saibara31 | 2016-10-26 20:46 | X100T カメラ 写真 | Comments(0)

くじ

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FUJIFILM X100T







仕事を終えて家に帰ると、娘がティッシュの箱で自作した”くじ引き”を抽選券も持っていないのに無条件で引かせてくれた。







綺麗に折り畳んだ千代紙が4枚ほど入っていて、ティッシュの箱の表面に「くじびき ぜったいにあたりをひいてね♥」と黒いマジックでかかれている。ごそごそと手をいれて適当な一枚を抜き取った。







「自分で広げて、読んでみて」







ニコニコしながら満足げにいってる。







・・・・・ 「はずれ。 19ろばんで、ぱぱがしろいしをもつ」








と、書かれていた。囲碁を打つ時は、”いつだって白石だけども”と脳裏に浮かんだ言葉を一気飲みした。








娘が寝静まってから、このくじには当たりがあるのかとなんだかとても気になった。4枚ある紙を全て取りだし、一枚一枚広げてみた。すると4枚中、2枚に「あたり」と書かれていて、えらく良心的なくじ引きに娘の公平性を垣間みた。






「あたり。19ろばんで、ぱぱがくろいしでうてる」







とか。まぁ、そういう先手後手の決め方もアリかなぁと思った。囲碁に特化したくじ引きで、その姿勢に少し感心する。







23時を回った頃、僕も少し熱っぽくなってしまい、そっちのアタリをひいてしまったんじゃないのかと、ちょっとだけビクビクしながらゾクゾクした身体を羽毛のなかへと潜りこませた。


















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by saibara31 | 2016-10-25 21:02 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

インディペンデント

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FUJIFILM X100T







土曜日の夜に発熱した娘。







日曜日は布団に包まり寝たり起きたりを繰り返す。







月曜日の今日は、土曜日に行なわれた音楽会の振替休日のおかげで一日安静にできた。







朝晩が、想像以上に冷えるこのごろ。気温は毎日、季節を飛び越えてくる。そりゃ、風邪もひくわ。







今日、妻が、こたつを設営した。いや、こたつテーブルにこたつ布団を掛けただけだが。







仕事を終えて家に帰るとコードを繋げとばかりに放り投げてあったので、僕がこたつの布団に潜り込み娘に妻のスマホのライトで照らしてもらいながら線を繋いだ。コンセントを差し込んで、電源ダイヤルを回そうとして異変に気付く。







オフなのに、電源ONを知らせる赤いランプが煌々と点っているじゃないか。







どうやら温度調整の出来るダイヤルをオフにしても、オフになっていないらしい。なんとなくだけどカチッと感が失われているような気がする。








「パパさぁ、これ、こうすればいいんじゃないの?」







当たり前のように、すっとコンセントを抜く娘。赤いランプは当然のように消えるが・・・・・・・・なんか微妙。



















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by saibara31 | 2016-10-24 21:04 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

モチベーション

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FUJIFILM X100T







ちびまる子ちゃんが始まる少し前の時間。







昨夜からの発熱は小康状態で急激に上昇することもなく、今日は一日寝たり起きたりを繰り返していた。







「次の囲碁教室と、公文の日が待ち遠しいわ」と、僕に布団饅頭の姿でゴロゴロ擦り寄りながら言ってくる。







先日から散々打ち負かしていたので、もう囲碁が嫌いになったんじゃないかと本当は少しばかり心配していたところだった。







公文の書写のほうも、地味な基礎・基本の繰り返しで、面白みが感じられない本人の様子に、今まで何度も「辞める」という娘を言い聞かせては騙し騙し続けてきた経緯がある。だけれども夏休みの宿題で提出した習字が何かの作品展に学校から出展されることになって、書写でお月謝を払ってる甲斐があったなぁと昨日妻と顔を見合わせたばかり。







「筆箱の鉛筆のキャップが新しくなってんで」







囲碁教室用の筆箱の鉛筆と、公文用の筆箱の鉛筆に付けるキャップを新しくしたのだという。小学校では禁止されているもので、娘曰く「いい匂い」がする魔法のキャップだそうだ。







鉛筆に付けるキャップひとつが、彼女のやる気スイッチを”ON”にし、それにより高いモチベーションが保たれているらしい。
















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by saibara31 | 2016-10-23 21:14 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

重圧

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FUJIFILM X100T







音楽会の前日。







「緊張するから、ぜんぜん寝られないわー」と言いながら、いつもより早く8時前には寝ていた昨夜。







今日、失敗することもなく粛々と音楽会の本番を終えることが出来たそうだ。







ところが、緊張感という重圧から一気に解き放たれたせいか、夕方から熱を出して早々と寝込んでしまった。







長い夜がはじまる気配。

















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by saibara31 | 2016-10-22 22:05 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

手を抜く

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FUJIFILM X100T







「手を抜く」という言葉は、囲碁用語で相手が指してきた手に対して応戦せずに、違った方面の場所へ着手することをいう。黒石だからいつも先手ということではなく、応戦一方では後手に回っていることになる。そのため、手を抜くことによって先手を取ろうというのが狙い。







このところずっと応戦一方(本人は攻めているつもり)の娘に、「手を抜く」ことを覚えさせようとおもった。







「手を抜ける」ところと、「手が抜けない」ところの見極めがとても大事。置かれた石に対して挨拶しなければいけない場合もあるし、そこは手を抜けるって場合もあるし。プロ棋士の対局を観て感覚を養うか、実際に対局をしながら教えていこうか。







「パパー、宿題の計算カード、今日もやった体にしといてよ」







囲碁以外の「手抜き」だけは誰が教えたわけでもないのに、いつだって絶妙だ。


















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by saibara31 | 2016-10-21 21:45 | 女流棋士への道 | Comments(0)

FUJIFILM X100T で撮った写真ブログ&兵庫及びその周辺まち歩きと、デミオ15MBで行くドライブ日記。 (2015年3月19日以降のブログの写真から Fujifilm X100Tで撮っています。2017年4月2日以降のクルマは マツダ 15MBデミオ ”DJLFS”です。) * このページはリンクフリーです。


by saibara31