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秋の足音

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FUJIFILM X100T







全身にデオドラントスプレーを降り掛けたくなるほど汗を掻いた蒸し暑い日。







秋分の日を境に、夜の時間がだんだんと長くなっているのがわかる。







低い雨雲と激しい雨粒のおかげで、18時だというのに車のヘッドライトやテールランプが路面をキラキラと輝かせていた。







濡れたついでに、カメラを持って駅前を歩いた。







フォーカスはマニュアル。ピントはアバウト。手振れなんて気にしない。







露出計の針が左右に振れるのだけを気にしながら、ひたすらシャッターを切る。







キンモクセイの香りを微かに感じ、なんだか栗ごはんが急に恋しくなった。
















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by saibara31 | 2016-09-28 21:47 | X100T カメラ 写真 | Comments(2)
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FUJIFILM X100T






囲碁教室に、娘を送る。テーブルには、一人に1つずつ囲碁盤と碁笥(ごけ)が置かれている。碁笥とは、碁石を入れてある器のこと。丸い木製で蓋が付いている。家にあるのはプラスティック製で蓋が透明なので、(*1)ニギリが出来ないからと、木製の碁笥を買ってくれと煩くねだられている。







「強くなったら、買ってあげるわ」







いつも通り一番乗りで教室に着いたので、碁盤に石を置かせてもらった。家にある碁石と違い、ふっくらと丸みがある。碁盤の方も木の質の違いなのか、力を入れずに置いた石から綺麗な高音が響く。







「こんなん、欲しいなぁ」







カタチから入る僕は、目をキラキラさせた。







囲碁教室が終わると、おじいちゃんの所に行って囲碁を打ちたいという娘。







勝負師で甘え上手な娘が、戦利品の碁笥を手に入れていた。















(*1) 蓋をとって白石の人が石を無造作に握る。黒石の人が、奇数か偶数かを予想する。黒石1つを盤上に置けば奇数。2つなら偶数。当たれば、黒番を持つことができるという先手後手を決めるルール。












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by saibara31 | 2016-09-27 20:37 | 女流棋士への道 | Comments(0)
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国道372号線。







姫路市から篠山市へと兵庫県を右上がりにあがる道路は、通称デカンショ街道と呼ばれている。出稼ぎ街道が訛ってそう呼ばれたとか諸説ある。







「新米ができあがりました」と葉書を戴いたので、京都の南丹市までPOLOさんでデカンショ街道をひた走った。普段は加東市を過ぎるとDレンジから、スポーツモードかマニュアルモードにシフトを倒してアクティブに走るのだけど、緑から黄色へのグラデーションに赤い曼珠沙華たちがアクセントを加えるこの時期だけの贅沢な景色は、僕にのんびりとハンドルを切らせた。







道路脇に車を停め、カメラ片手に写真を撮っている人をみかけた。田んぼの土手に咲き誇る曼珠沙華を撮っているのだろうか。







「彼岸花なんか写真に撮ってどうするん?」







後部座席に座っている妻が、素直な疑問を口にする。その一眼レフファインダーの向こう側には、ファンタジーな世界が広がっていることを妻は知らない。







南丹市に到着して新米の玄米30kg入りを購入する。美山牛乳や、栗ごはん、サラダ巻き、ジェラートなどを堪能してリアハッチの向こう側にコメを乗せ、行きに通ってきた道をそのまま戻って「篠山市」を目指すことにした。篠山市では篠山城近くのパーキングに車をとめ、城下町を散策した。昔ながらのまち並み。X100Tのシャッター回数を量産する。







「早く殿様が居る所に、行きたい」







娘のリクエストで行った篠山城。







立派な石垣の上を見上げると、天空に咲く彼岸花と目が合って、僕は静かにシャッターを切った。




















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by saibara31 | 2016-09-26 21:00 | X100T まち歩き | Comments(0)

舌の上で滑る

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関西人(大阪人)が「あんた」「あんた」と言うのを、他府県の人が聞くと気に障るというのをちょっと前に何かのテレビ番組でやっていた。







が、それは違うとすぐに思った。関西人でも、「あんた」と呼ばれることには相当の抵抗があるのだ。それが証拠に、関西では昔から下記のような文献が残っている。








” あんた わたしのこと あんた あんた いうけど



わたし あんたのこと あんた あんた いわへんねんから



あんたも わたしのこと あんた あんた いわんとって



なぁ あんた ”








娘の前で、遠い昔に記憶した文章をツラツラと読み上げる。







「パパは、おねえかぁ」







予想しなかったかえしに、僕はひっくり返った。

























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by saibara31 | 2016-09-25 21:21 | あなた天使ちゃん | Comments(0)
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フォルクスワーゲン POLOの9N後期型というのに乗ってかれこれ8年が経つ。







実は今ごろになって、発見したことがある。9N後期型POLOに乗っている人が、どれほど居るのか知らないが、これは大発見なのかもしれない。







当時、このPOLOさんが日本で売りだされた時のウイークポイントが「ドアの音」だった。







Bセグメントの小型車なのに、ドアを閉める音が「重厚である」というのが”売り”だったようなのだ。実際はどうなのかというとよくわからないが、重いドアだというのだけは事実。「高級感がある音」というのは別として、それが「重厚な音」なのかと言えば、そうかもしれないという程度。







それともう一つの売りだったのが、「レーザー溶接」というもの。それによってどんなアドバンテージがあるのか知らないが、このことによってルーフ部分にある継ぎ目が目立たなくなった。車のデザインとしては、スッキリとしてとても優れた事だと当時は感心した。








ところが雨の日になると、ルーフの登頂部分から流れる雨の雫が、ドアを開けた車内に勢い良く滴り落ちるという目に何度も泣かされてきた。アドバンテージのはずの「レーザー溶接」のせいで、流れだした雨粒が境目の無いのをいいことに、今まさに座ろうとしているシートまでをも濡らすのだ。







このことを僕は、8年間も我慢してきた。







”洗車マニア”だった僕が、”写真”というのに気を取られるようになって、半年近く洗車を怠っていた。







水垢もくっきり縦縞を作りだし、あまりにも汚れが目立ち始めてきたので、重い腰をあげて短い晴れの合間に洗車をしてみた。







洗車といっても2リットルのペットボトル3本分の水を用意すれば、なんとかなる小型車。水を拭きあげたあとは、”プレクサス”で全身コートして仕上げるのだけれど、今回は天井部のみは水洗いだけにして、プレクサスを吹き掛けるのをやめた。







実は、これが正解だったのだ。







雨が降るとワックスを嫌うように大きく成長した雨粒がボディーを伝う。これが原因で車内を濡らしていたのだ。水洗いだけにして拭いただけにすると、雨粒が作られずボディを伝うことはなくなった。同時に、車内が濡れずに済んでいる。







8年経って知った事実に、ほんのちょっとだけPOLOさんに愛着を感じるようになった。



















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by saibara31 | 2016-09-23 22:03 | VW POLO 9N後期 | Comments(0)

やった体にする

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「今日のぶんの計算カード、やったていにしといてよ」







夕食のあと、娘と囲碁を打った。白石が2手で死に、黒を殺すのに3手必要の攻め合いの場面。次の一手を考えている僕の長考中に、碁盤の向こう娘が退屈そうにいう。







リングのついた英単語帳みたいなのに、表側に計算式が、裏側に答えが書いてあるカードを、何分何秒で出来たのかを記入しなければならない宿題だ。それに加えて「本読み」も宿題としてあって、”ゆとり世代”が遠い昔の話になりつつあるのがわかる。







「どうせ、こたえ暗記してるんやろ?」







白石を音が立たないようにそっと置いた。







カードの裏側に書かれた答えを丸暗記していて、計算式を見ながら覚えた数字を順番に言うという新ルール。そこで記入しなければならない”時間”なんて、何の意味も持たないのを僕は知っているから「やった体にしょうか?」と娘に提案している。







「そんなところに置いても、何の意味もないで」







娘の黒石が、盤上でカチンと音を立てた。石を置くときに小指が若干立っている、独特の指先だ。







「パパに勝てるようになったら、千円あげるわ」







そんな事を偉そうに言っていたのは、半年前の事。その事を、今でも覚えているのだろうか。








「負けました。ありがとうございました。」







僕が石を置く場所をすべて失うまでに、そんなに時間は掛からなかった。
















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by saibara31 | 2016-09-21 20:02 | あなた天使ちゃん | Comments(2)
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台風16号の接近で、避難準備情報というエリアメールが届いた。







「避難準備情報」とは、災害弱者を早期に避難させるために発令されるもので、メールが届くのがはじめての経験だった。家にいた妻と娘がいつでも避難出来る準備を家でしていたそうだ。幸いにも、「避難勧告」や「避難指示」へと発展しなかったのが救いだった。







昼過ぎがピークだとすると、15時過ぎには雨も小康状態になり風もこころなしか穏やかになったような気がした。夕方には、薄日がまちのビルを赤く照らしていた。







僕が仕事を終えて家に帰ると、娘のリュックが玄関先にポンと置かれていた。







「何入ってるん?」







中を見せてもらった。







シカヨちゃんとクマちゃんという小さな縫いぐるみ2体。ハンカチとティッシュ。小銭にオヤツ。筆箱と24色セットの色鉛筆に、囲碁の本が数冊詰め込まれていた。







カバンへ入れる中身の選択が正しかったのかどうかはわからないが、今回の台風で、雨が強くなってからの避難では危険だなと切に感じた。






















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by saibara31 | 2016-09-20 21:33 | あなた天使ちゃん | Comments(0)
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1915年(大正4年)に建てられた駅舎は、当時のままの姿で残されている。







北条鉄道沿線の中でも貴重な駅。







当時は旅客と貨物の取り扱いをしていたことなど、地域の人から貴重な話も聞くことができた。線路を挟んだ向こう側にもプラットホームの後が残り、この日は葉牡丹の苗を植えられていた。よくみるとホームの周りには、綺麗に手入れされた花々が駅に色を添えていた。







30分おきに列車がやってくる法華口駅とは違い、北条町駅へと出発した列車はすぐに折り返して駅へとやってきた。







一面みどりの景色の中には、ピンクのフラワー号がよく似合う。







ホームに差し込む光と風と時間が、ゆるりと流れている気がした。
















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by saibara31 | 2016-09-19 20:18 | 北条鉄道 沿線散歩 | Comments(4)

また 会いたく なる人

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am5時17分。車のヘッドライトが必要なほど、空はまだまだ暗かった。晴れなのか曇っているのか僕にはわからない空模様だったけれど、北条鉄道に新たな名所が生まれたと訊いて、居ても立ってもいられず早朝から出掛けた。







北条鉄道 長(おさ)駅







北条町(ほうじょうまち)駅から2駅目にある小さな駅。近くを走る小さな道からも、まだ一本細い道を奥にはいったところにポツリとある。








この駅に、新しくボランティア駅長さんが誕生したのだそうだ。まるで昭和へとタイムスリップしたような昔ながらの駅舎。ここに、懐かしさすら感じさせる雰囲気のある駅長さんがいるという。






始発の折り返しから、9時台の列車まで話は尽きることはなかった。







「また会いたくなる人」だということに、間違いはない。







北条鉄道の沿線に新しい名所が出来て、うれしい。
















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by saibara31 | 2016-09-18 22:02 | 北条鉄道 沿線散歩 | Comments(4)
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POLOさんのオーディオの左側に、飛び出し型のドリンクホルダーが付いている。右側には、カードフォルダーがあって、その隙間を利用してスタンドになりそうな細い棒状のものを突っ込んだ。ドリンクホルダーのスタンドの部分と、棒を支えにすると、僕の持っている10.1インチのタブレットが上手い具合に立てられることを知った。







「なんか、高級車みたいやん」







テレビだって観られるその環境に、妻がボソリと後部座席から顔を覗かせていってくる。







ナビも使えるし、メーター代わりにすることもできるし、インターネット検索も、電話も出来るスグレモノなのだ。そう考えると、「タブレットにして良かったなー」とあらためて思う。







「ありがとうが、しにくいねん。」







ただひとつ、欠点があるとすれば、ハザードスイッチが押しにくくなってしまったこと。対策部品の製作が急がれている。















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by saibara31 | 2016-09-16 22:02 | VW POLO 9N後期 | Comments(0)

FUJIFILM X100T で撮った写真ブログ&兵庫及びその周辺まち歩きと、デミオ15MBで行くドライブ日記。 (2015年3月19日以降のブログの写真から Fujifilm X100Tで撮っています。2017年4月2日以降のクルマは マツダ 15MBデミオ ”DJLFS”です。) * このページはリンクフリーです。


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