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雨オトコ

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FUJIFILM X100T







強い勢力の台風が影響しているのか、晴れと雨雲が空の上でせめぎ合っていた。晴れ女の娘と、龍と友達の僕とで出掛けるとよくある光景だ。娘が空に向かって「晴れビーム」を送ると、雲の隙間から青い空がすこし顔を覗かせる。







学校であれほど注意された歩きタブレットをして、駅から王子動物園まで歩いた。僕らの前を横切るおじさんが、タブレットで「ポケモンGO」でもやっているのかと覗き込んでくる。映し出された10.1インチのタブレット画面が「GO」ではなく「囲碁」だったことに、ギョッと一瞬たじろいでいた。







「ここで、写真撮ろうかぁ」







動物園の入場門を潜ってすぐの場所で、娘に声を掛けた。モノクローム仕様だったX100Tで、カスタム登録してあるこのシチュエーションにあったカラーを選択した。少し淡い感じの色合いを、ややハイキー目で。カチカチと、露出ダイヤルを回しながらファインダーを覗くと、ブライトフレームのなかの娘が鼻をつまんで立っていた。ゾウや、パンダを観ることもなく、遊園地エリアへと坂を駆け上がる。






「ジェットコースターから乗ろう」







これに乗るのを目的に来たわけだ。夏やすみも終わり間近とあってか、人は疎らで乗り物もほとんどが貸し切り状態。ジェットコースターも、最前列で乗ることができた。シートベルトをしてもらって、安全バーが降りたところで、発車を知らせるブザーがなった。カチカチカチと、チェーンに引っかけられて急坂を登って行くタイプのジェットコースターとは違い、短いコースをいきなり猛スピードで3周回るといったハードなタイプ。僕と娘しか乗っていないジェットコースターがスタートしたのと当時に、空から大粒の雨が落ちてきて、1周回った時にはどしゃ降りに変わった。雨のせいでレールが濡れ、プラットホームから少し行き過ぎた場所でようやくゴンドラが止まった。「まるでスプラッシュコースターやなぁ」と言う娘に、「うまいこと言うなぁ」と関心して滑りやすくなった階段をポツリポツリと降りる。







休憩エリアには、日除けのパラソルがあって、雨避けにもなっている。その場所で、雨がやむのをタブレットの囲碁を観ながら過ごした。囲碁の方も、無駄に石を捨てるような手を打っているようにみえるけれど、なかなかのせめぎ合いをしている。







「雨がやんだら、コーヒーカップに乗ろう」







「雨やむんかな?」







「私がビームしとくから、パパは空見たらあかんで」







僕は、タブレットの画面に釘付けになっている。焼けたアスファルトが濡れる匂い。空が少し明るくなったような気がした。どうも、この歳になると、回転系は苦手だ。休憩エリアの柵に頭をもたげて、目を閉じた。







「雨、やんだよー」







近くに居た娘と同じくらいの子供たちが大きな声で叫ぶ。ゆっくりと目を開けると、娘とふたり合わせて400円分の乗り物チケットを千切って立ち上がった。



















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by saibara31 | 2016-08-30 21:48 | あなた天使ちゃん | Comments(0)
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FUJIFILM X100T







「朝、早起き出来たら写真撮りにいってくるわ」







早起きとは、朝の5時のことを言っている。窓の向こうは、薄い赤い光がぼんやりしていたので、支度を15分ほどで済ませて、どこへとも言わずそろりと家を出た。最近めっきり洗車をしていないPOLOさんに乗り込んで、手探りのまま鍵を差し込みエンジンを始動させる。財布からETCカードを取りだし、カードリーダーへと差し込んだ。女性のアナウンスが聴こえるのを待ってから、ゆっくり車を動かした。







バイパスを東に向けて車を走らせた。最新式の軽自動車に右側を悠々と追い抜かれていく。綿雲の隙間から覗かせる幻想的な朝の光が、窓に反射して足早に流れる。少しだけアクセルを踏み込んで、追い越し車線へと出た。鷹取駅のいつもの駐車場に着いた時は、すっかり夏の太陽の日差しに変わっていた。







「王子動物園にいきたい」







神戸を2時間ほど歩いてから車を逆に走らせて家に帰ると、娘から夏休み最後になる日曜日の行き先提案があった。「動物園」という名が付いているが、動物にはあまり興味はないらしい。だとしたら、ジェットコースターか。







鷹取駅まで、一日2往復した日になりました。

















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by saibara31 | 2016-08-29 20:55 | X100T まち歩き | Comments(0)
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FUJIFILM X100T







お風呂あがり、娘とコメダ珈琲店にかき氷を食べに出掛けた。シャリシャリのかき氷ではなくて、フワフワした感のあるかき氷に、先日小さいのを食べて少しだけ好意をもったのでやって来た。







「練乳って何なん?」







メニューを見ながら、どの「かき氷」にするか悩みながら僕に訊いてくる。







「甘いミルクの濃いやつかなぁ」







テーブルに着くなりセッティングしたタブレットの中のGoogleに訊くわけでもなく、適当な事を娘に吹き込む。どっちにしたって、ここに来る前から注文するものは決めている。アイスクリームがトッピングされた、イチゴのかき氷の大きいサイズ。練乳が苦手なのは、どうやら遺伝らしい。練乳のトッピングは無しのかき氷を1つをたのみ娘と仲良く分け合えて、610円なら安い。







「敵は日本人じゃないからな」







夏休みのあいだ観ていたオリンピックで世界を知った娘に、世界の囲碁人口の多さを教えた。







「どこが強いの?」







「卓球と同じで、中国かなぁ」







「じゃぁ、中国の人の囲碁が観たい」







コメダ珈琲店に来る理由の一つには、docomo Wi-Fiの設置があるから。この日はYouTubeで見つけた、「中国」対「韓国」のトップ棋士の対局を観ることにした。発信元は韓国なので、言葉は韓国語だけれども、囲碁に言葉は要らない。対局画面にCGか何かで、直接「A」とか「B」とか「△」とかマークの描かれた石の合成画面が見られるので、言葉がわからなくても日本のような大盤解説より親切だと感じた。







アルバイト店員さんが運んできた金色の器に入った大きなイチゴのかき氷を見て娘が歓声をあげる。小さなアイスクリームをすくう平べったくなったスプーンで、先端が溶け始めたソフトクリームを撫でるようにして口に運んだ。対局のほうもカカリ方が、大ゲイマだったりして、とても新鮮だった。解説の人の次の一手も、3手ほど示してくれてどれかみたいなクイズ形式で観ていて楽しい。







「私なら、Cやわ」







舌先を赤く染まった娘が、ちらっとタブレットの対局画面をみて言う。対局者が、Cで示された場所に石を置くと、「ほらな」と勝ち誇った顔をしながら、スプーンを舌に貼りつかせてみせる。キンキンに冷えたクーラーと、大きなかき氷のおかげで、1時間ほどで身体がクールダウンする。対局はまだまだ続きそうだけれど、次回のお楽しみにして店を出た。








最近始まった15時からのメロドラマと同じくらい、娘は続きを楽しみにしている。






















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by saibara31 | 2016-08-28 21:45 | 女流棋士への道 | Comments(0)
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FUJIFILM X100T







別所パーキングエリアで、カメラを首からぶら下げている若者と出会った。背中には大きなリュックを背負って、「ヒッチハイク」と文字の書かれたスケッチブックを片手に持っている。黒く日に焼けていて、鼻の頭が赤く腫れているのが痛々しかった。訊けば、降り注ぐ太陽の放つ紫外線の下で、5時間ものあいだ乗せてくれる車を待っていたらしい。ココロが折れそうになった頃、優しいおじさんが止まってくれて、このパーキングエリアまで送ってくれたそうだ。






「次のインターで降りるから力になられへんけど、近くで見守ってるわ」







パーキングエリアに併設されたコンビニエンスストアのカウンター席で、冷えたクーラーにあたりながらアイスコーヒーを啜り通りかかる彼に話しかけた。3ヶ月前に買ったばかりだというNikonの一眼レフカメラで、写真を撮りながら埼玉からヒッチハイクで旅をしているらしい。鳥取・島根経由して岡山に行き、今日の目的地は「奈良」。最初、行き先が「関西」ってスケッチブックに書いていたものだから、気になってつい声を掛けた。「奈良」に行くのに、「神戸」って書くべきか、「大阪」って書けばいいのか、相談にのった。在り来たりなアドバイスの結果、「神戸」「大阪」「京都」「奈良」関西の観光雑誌の表紙みたいになっていた。







彼は40分ほど太陽に晒された頃、気の良さそうな叔父様が声を掛けてくれた。







白いセダンに乗せてもらった彼をみつけて、手を降り見送った。







目的地の奈良には、遠距離恋愛している彼女が待っているらしい。若いっていいなぁ。
















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by saibara31 | 2016-08-26 19:42 | X100T カメラ 写真 | Comments(0)

所作

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FUJIFILM X100T







今宵。娘が、囲碁教室の先生との九路盤対戦した棋譜を並べてくれた。







「これは、先生ビックリしたんちゃう?」







黒を持つ娘は、今までなら隅の3線、「7-三」と置いていたのを、張栩(ちょうう)九段の対局を観てピンときたのか、「7-四」と置く工夫をみせていた。白番の先生が「4-六」と4線目に高く置いたのを見て、すかさず「3-七」に切り込んでいったのだという。そこに置かないと、この先はただただ押され負ける展開になるといったところ、一番強い手を打った。







「良い手って言ってくれた。先生の手が止まっとったで。ちょっと考えてたわ」







その後、キリ込みの展開にもつれ込み、切られても切り返すというテクニックはびっくりするほどマスターしていた。守りがゆるくなった隙を見つけられ端で白に石を取られるも、中央で取り返し先生を少し本気にさせて押し切って勝ったそうだ。教室のみんなが負ける中、「すごーい」と注目を受けたらしい。







「あーもっと強い人と、碁が打ちたいわ」







19路盤対局の相手が僕だと、こんなことまで言うようになった。







僕は娘の事を、「先生」と呼ばせてもらっている。
 

















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by saibara31 | 2016-08-24 20:35 | 女流棋士への道 | Comments(0)
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FUJIFILM X100T







「いつも使う東出口の前で待ってるわー」







「了解ー」と軽快な返事がかえってきたかとおもうと、そのあと音沙汰がなくなるのはいつものパターン。加西北条イオンで買い物中の妻を拾うため、娘を乗せた車で屋上駐車場にやってきた。案の定、5分くらい過ぎてから、「どこー?」なんていう電話が掛かってくる。







「イオンラウンジの時に使うエレベーターのある、東出口のとこなー」






「あー東ね。ハイハイ」







電話が切れてから、20分くらい経って汗だくの妻がハァハァと息を切らしながら車のドアを開ける。「一番向こうの端っこまで行ってたわ」といって、「ヒガシ」と指示した僕を責める。ヒガシといわれれば、自分が歩いて行った方向が”世の中の相場”だという無茶苦茶な理論。普段からそういうことに慣れている僕は、後部座席で続けて文句を言っている妻の小言に相槌も打たずに東の方向へと車を走らせる。ここから、フラワーセンターまでは10分もあれば着くだろう。







現在、サマーイルミネーションというイベントを開催中のフラワーセンター。17時を過ぎれば夜間入園料金として大人260円で入ることができる。( 駐車場はうれしい無料です ) この日は特別に徳島より出張の「阿波おどり」のイベントが開かれるそうだ。沿道は大勢のカメラマンさんで埋め尽くされいて、そこに居ていいのかという場所から色々と撮影させてもらいました。







みているだけではツマラナイので、最後は浴衣姿の娘と一緒に阿波おどりを楽しみました。

















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by saibara31 | 2016-08-23 20:17 | X100T カメラ 写真 | Comments(0)

夏の法華口駅

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FUJIFILM X100T






どこまでも深く青い空。







入道雲が天高く沸き立っていた。







田んぼの緑が鮮やかで、山々の濃い緑が夏の強い陽射しに照らされる。







娘が育てた朝顔の種が、この日の朝にたくさんとれた。







鮮やかで色彩豊かな景色を前にしても、僕はいつものMonochrome。















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by saibara31 | 2016-08-22 20:45 | 北条鉄道 沿線散歩 | Comments(0)
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FUJIFILM X100T







休みの日はコメダ珈琲店でモーニングを摂ることが最近多くなった。長袖が必要なくらいクーラーは効いているし、docomoさんのWi-Fiだって使えるし、ドリンクをコーヒーにしなくてもモーニングがたのめるというのもその大きな理由。珈琲は大好きなのだけれど、コメダに来ると何故かミックスジュースと餡トーストといった組み合わせを好んで注文する。YouTubeで囲碁を観ながら、餡トーストにかぶり付くという日曜朝のしあわせ。







炎天下の中、姫路市内をカメラを持ってフラフラ歩いて、駅前でお昼にラーメンを食べたあとは、デザートに御座候を3つほど食べて餡の補給。







夜には、コンビニで「あずきバー」による餡補給。







僕は現在、重度の夏バテ中なのだと思う。

















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by saibara31 | 2016-08-21 22:12 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

15時ー17時

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FUJIFILM X100T








何がなんでも平日の15時には、家に居たい娘。友達との遊びがあったってキャンセルするほど、その時間は大事な用事があるのだという。







「テレビドラマ観るから遊ばれへんねん」







「へぇー、何観てるん?」







去年の夏休みは、ドロドロした人間ドラマを描いた昼ドラを楽しみに観ていた。幼稚園の年長のくせして、「昼ドラが観られんくなるから、新学期嫌やなぁ」と言っていたのが記憶にあたらしい。







妻が横で昼寝をしてようが関係なく、ことしは15時からやっている再放送の2時間ドラマを楽しみにしてるらしい。妻からそのドラマのタイトルを訊いて驚いた。









山村美紗サスペンス  「赤い霊柩車」  









だって。シリーズものの葬儀屋さんのお話らしい。いったいこのドラマのどこが娘のツボにはまったのか、いまのところ謎のままです。






















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by saibara31 | 2016-08-19 21:15 | あなた天使ちゃん | Comments(0)

秒読み

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FUJIFILM X100T








「もう少し、考えて置いたら?」







家での夕食後は娘と囲碁を打っている。19路盤で娘が黒番、僕が白を持つ。僕が打ち終わると、ほぼノータイムで黒石がパチンと音を立てている。







「だって、パパが置く前から、ちゃんと考えてるもん」







娘につられて僕もノータイムで石を置くと、仕掛けられた罠にまんまと引っ掛かり根こそぎ石を奪われる。








「うーん。」







多少のハンデということで、ゆるく打っていたが、広い盤面の厳しい場所を探すのに手こずる。







「早く、打ちよ」







対局中のおしゃべりは禁止だ。







「うーん。」







「10秒」







「20秒」







「25秒  6、7、8、9







ブッブー、時間切れでパパの負けです」







僕の白石を碁笥ごと取り上げられる。







囲碁には、こういう負けかたもある。


















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by saibara31 | 2016-08-18 20:38 | 女流棋士への道 | Comments(0)

FUJIFILM X100T で撮った写真ブログ&兵庫及びその周辺まち歩きと、デミオ15MBで行くドライブ日記。 (2015年3月19日以降のブログの写真から Fujifilm X100Tで撮っています。2017年4月2日以降のクルマは マツダ 15MBデミオ ”DJLFS”です。) * このページはリンクフリーです。


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