自分にあったカメラ探しは悩ましい
2015年 03月 09日
(ラーメン屋のトイレ越しに撮った特急電車、、起動の遅さでシャッターチャンスすら逃し、左端に見切れてる状態に不満爆発)
そもそも、デジタルカメラなんてものは、コンパクトデジカメか、一眼レフカメラくらいしかワタシの頭にはなかった。安いか高いかみたいな単純な計りかた。頑張った写真にするなら一眼レフだよなという程度の浅い知識。だから、色々調べてみました。(機能性能に関する細かい知識は、このブログでは述べません。あくまで初心者の考えです)
まずは、一眼レフカメラを買って、単焦点レンズを付けたいを最終目標に描いてみた。単焦点レンズでの「ボケみ」みたいなものへの単純な憧れ。レンズキットのデジイチを買うまでは出来そうなのだけれど、単焦点のレンズを買い足さなければならないというハードルの高さに目眩。幾日もこの事で、頭を悩ます。
「単焦点レンズだけ欲しいのだから、単焦点が付いたコンパクトデジカメって無いのか?」
という野暮な疑問。イヤイヤ、ありますやないですか。各社から、ハイエンドコンデジとして紹介されていました。単焦点レンズが付いてますが、その価格に目眩。だいたい10万ですよ、高いもので20万っすよコンデジが。ムリムリムリ。
さらに、悩ましい夜を過ごす。
いろんなサイトを見るうちに「マイクロフォーサーズ」って言葉の響きが格好良かったので調べてる。パナソニックとオリンパスが作った規格だという。そこで見つけたミラーレスという一眼。一眼レフと、コンパクトデジカメの良いとこ取りしたカメラなんだそう。痒いところに手が届いた製品なんですね。この衝撃にさらに目眩。
「覗き穴を覗いて写真を撮りたい」
ファインダーって、これ重要だと思います。ワタシ、ただ覗きたいだけなんですが。
ここまで来てようやく、カメラにはセンサーサイズってのがあることを初めて知りました。センサーのサイズは、大きければ良いわけで、フルサイズが一番大きくて、APS-C、マイクロフォーサーズ、1インチ、とだんだん小さくなるらしい。ワタシの持っているコンデジが、一番小さいセンサーだって事を知り、妙に納得をしてしまう。
APS-Cサイズの一眼レフを持っている方は、いつかはフルサイズと思う気持ちが芽生えるのが、なんだか頷ける。つまり、APS-Cサイズの一眼レフを買ったら、フルサイズの一眼レフが欲しくなるということがよく分かった。フルサイズの一眼レフが死ぬほど高いこともよくわかった。しかも、重くて持ち歩かなくなるという贅沢過ぎる悩みもあるのもそう。ワタシが目指すカメラで無いような気がする。
というわけで、マイクロフォーサーズのミラーレスが第一候補になりました。パナソニックのGH4が4Kに対応したりして、とにかく優れているというシロモノ。大写しで撮った写真をトリミングしても十分キレイな仕上がりだったり、動画で撮影して気に入った絵を写真に出来たりするのもいいと思いました。と言う事は、偶然の一瞬も逃さず写真に出来るということみたいです。スバラシスギル。
ところが動画サイトで、ある鉄道写真家が言った言葉に、強い衝撃を受けました。
「写真は、感動して驚いた瞬間の風景を切り取るもの。″わ~っ!″という感情は、その一瞬で、ずっと続くものではない。人は慣れてしまうから。」
動画撮って、切り抜くなんて邪道でした。一瞬をスナップするそんなスタイルに憧れました。ワタシのカメラ選びから、GH4は外れました。
このあと、ライカのM9のオーナーさんのサイトを渡り歩く。すっごい高級なカメラ。だけど、外見は昔ながらのデザインが素敵。このカメラでどんな美しい写真が撮れるのかと、そこが疑問でした。ライカは買えないけど、このカメラらしいデザインって、オシャレじゃないですか。
そしてある程度の候補が絞れた。デザイン(外見)から選びたいのが、オリンパスのOM-D E-M10 とってもカメラらしいカメラ。そしてパナソニックのGX7。キットレンズが単焦点というところで一番の候補。オーナーの方のブログを拝見していくと、同じくパナソニックのLX-100の事ばかり記事なっているのが気になる。そのカメラは4K動画が撮れて、写真にも出来たりするらしい。 あれ? GH4のコンデジ版みたいな感じなの? いやいや、ワタシは動画は興味ないので、パスで。
フジフィルム X100T と言う機種があるという。フジフィルムのカメラは候補に挙げてなかった。昔ながらのデザインで、APS-Cのセンサーを積んで画質はフルサイズ並みとうたっている。しかも、値段が15万に近い価格帯。昔ながらのデザインなんだけど、オリンパスやパナソニックと比べると何だかボテっとしている感じ。マイクロフォーサーズと、APS-Cとの違いで、この値段の差は何だと誰かがブログで書いてましたな。正直ワタシも疑問でした。X100Tのオーナーさんのサイトへ行って今までにない衝撃を受けました。
「このファインダーで覗いて撮った写真は、臨場感が違って、その場の空気まで映るカメラ」
買います。Fujifilm X100T 。一気に恋に落ちました。
実機を触るため、近くの大型デンキ屋さんまで行って来ました。
「今まで、1台も売れたことないカメラです。これだけお金だすなら、一眼レフ買えますよ」
売り場の担当者が、ワタシを鼻で笑う。
家に帰って冷静になり、ライカM9のオーナーさんブログを色々観ていた。何故、100万円に近いカメラなのかという疑問を持ちながら見ていると、あるブログが目に留まった。
「このカメラを持っていると、モテルんです」
よーくわかった。言っていることが、スーっと理解できた。ライカって車で例えると、カメラ界のポルシェなんじゃないのかと。そのブランド力はさることながら、所有するということのファッション性と、昔ながらの機能性。「モテル」が100万で買えるなら安いかもしれないな。まぁ、どんなに背伸びしてもワタシには無理なんだけど。
ただ、意味もなく高い X100T かもしれないが、その少しでも「モテ代」が含まれているとするならワタシは買うよ。絶対に買う。この際、性能なんてどうでもいい。モテるんだったら買います。5万くらい高いのは、本当は「モテ代」なんでしょ。